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2007年10月12日

亀田家の明日はどっちだ

ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ、内藤大助選手と亀田大毅選手の試合は大差の判定で内藤選手がチャンピオン防衛を果たしました。結果は妥当、判定にも特に問題はありませんでした。

亀田大毅選手が負けたのは実力が無かったというだけのことです。試合前に負けたら切腹すると言っていたのは、ただのパフォーマンスでしょうから別にどうこう言うつもりはありません。

ただ、12回のレスリングまがいの反則連発はいただけません。まあ、これも弱者がパニックになって我を忘れたというのなら許すことはできます。でもセコンド陣が明らかにそれらの行為をしろとアドバイスしていたのがテレビに放送されてますからねえ。怒りよりは情けなさを感じてしまいます。

亀田大毅選手を含めた3兄弟は所詮は子供です。問題があるのは父親、ジム、テレビ局などの取り巻きでしょう。

ボクシング関係者やマスコミの中にはいまだに、40年も前の漫画「あしたのジョー」の主人公 “矢吹丈” を作り出したいという願望があるようです。「あしたのジョー」はそれだけ人気があり、当時の学生運動をしていた学生たちがバリケードの中でも「あしたのジョー」を読んでいたというほど社会に影響を与えた漫画でした。

主人公の矢吹丈は親無し、宿無しの不良少年。しかしその天性の素質を見抜いた元ボクサーの丹下段平は矢吹丈を一流のボクサーにしようと奮闘する。一方、丈は悪行を重ね遂には少年院送りに。そこで、ボクシングの魅力に気付き、ライバル力石徹と出会うことでプロボクサーの道へと進んでいく。そういうストーリーです。

この “矢吹丈” の不良からボクサーへというストーリーが現実の世界へも影響を与えています。そしてこの “矢吹丈” の性格、行動を現実のボクサー、あるいは関係者が真似をしている気がします。

「あしたのジョー」が人気があったのですから、模倣をすれば人気が出るはずです。矢吹丈が対戦相手を試合前に挑発していたように亀田興毅選手や亀田大毅選手は相手を挑発します。最もジョーはあそこまで下品では無かったですが。

ただし強面のトレーナー丹下段平は一緒に挑発や罵りなどしていません。顔に似合わず段平は紳士でした。それに引き換え亀田史郎氏は息子たち以上に罵り、恫喝的な行動に出てしまいます。

漫画の矢吹丈は結果を残したボクサーではありませんでした。主要な3戦、力石徹戦はKO負け、カーロス・リベラ戦は引き分け、ホセ・メンドーサ戦は判定負け。それでも、読者や物語の中の人物たちがジョーに魅かれたのは彼の試合内容にです。決して結果に一喜一憂したわけではありませんでした。(あくまでも漫画の話ですけど)

しかし現実世界のジョー的ボクサーたちは、魅力の無い試合内容を展開しています。それなのに、強引なまでに勝利という結果を、時には不当に作り出しています。ファンが熱狂するのは試合内容です。その過程に納得しなければどのような結果を出されても納得はしません。

パフォーマンスを行うことはプロ選手としては問題ありません。過激なパフォーマンスも賛否はあれ、構わないと思います。プロですから。ただ過激なことを繰り返せば(そこに非礼が加わればなおさら)試合内容のハードルが上がることは自覚しなければいけません。言った以上に内容(結果ではない)を示さなければただの口先野郎になってしまいます。

亀田兄弟と似たような選手に(あくまでも表面的な意味で)父親が “矢吹丈” から名前を取って付けた辰吉丈一郎選手がいます。彼も試合前に、相手を挑発したり大口をたたいていました。でも少なくとも辰吉選手はこの試合内容の意味を分かっていました。だから勝った試合でも内容が情けない時には、観衆に土下座をして謝っていました。

さて、今回の亀田サイドの対応はどうだったでしょうか。負けたのは仕方ありません。反則もまあ技量と心の足りなさということで取りあえず流しましょう。でもチャンピオンの表彰の前にとっとと全員帰ってしまうというのはおかしいでしょう。

試合前の暴言は駆け引きということにしたとしても、試合後に挨拶に行くくらいはできるでしょう。握手くらいはできませんか。亀田大毅選手はショックのあまり行動できないとしても(言い訳ですが)、トレーナーの亀田史郎氏は挨拶にいけるでしょう。それこそが子供を守る行動だと思います。

破天荒な矢吹丈でも、試合後にはカーロス・リベラや力石徹に握手を求めたんですがね。(漫画ですが)

亀田サイドは今回のマスコミの対応をよく見ておくべきでしょう。どのマスコミもボロクソです。TBSでさえも批判新聞を取り上げています。

もし亀田大毅選手が切腹なんて大口たたいてすみませんでしたと謝罪すれば、反亀田派の中にも少しは見直す人がいるはずです。

亀田大毅選手でなくても、亀田史郎氏が土下座でもすれば(例えパフォーマンスであっても)やはり少しは応援に回るひとがいるはずです。そして現状ではこの僅かな人たちの獲得が大事なことだと思うんですが、彼らには理解できないし、そんなことはしないでしょうね。

彼らのやり方では永遠に真の人気・実力ボクサーは作れないでしょう。もちろん、 “矢吹丈” も。

あっ、でも彼らの目的があくまで金儲けということなら成功でしょう。ファイトマネーが1億円なんて話もありますから。今まででも十分カネになったでしょうし。

もしかしたら関係者は今頃ほくそ笑んでいるかもしれませんね。マスコミはほざいていろ。俺たちは目的は果たしているんだと。

まあいいです。矢吹丈になれるのはただ1人、矢吹丈だけですから。
posted by ブルーイーグル at 13:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | その他のスポーツ
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